≫ 線画作成編

00 : 線画作成編

線画はAzDrawingで行っています。
今回は線画のみなのでこの記事の最後まで「AzDrawing」で作業することになります。

■ 2010年12月22日追記
一部画像を現在最新のAzDrawing ver.1.13(ベータ版)に差し替え、増えた機能や、 以前のバージョン分でも機能説明の足りなかった部分を追加しました。
画像を増やし、全体的に文章を見直し・差し替え・修正を行いました。
PCの関係で増やした画像にノイズ(ゴミ)が混じっています、ご了承ください。
主な変更箇所:「ペン&線ツールの設定」


ラフ
頭のペン入れ1
ペン&線ツールの設定
頭のペン入れ2
体の下書き
レイヤの設定
服の下書き&ペン入れ
服の模様
線画完成

01 : ラフ

ラフ
まずはラフを描きます。

あとで修正したりするのが前提なのでテキトウです。
今回のキャンバスサイズは1024*768。
描きながらサイズをこまめに変更しています。
今回は5.0くらいの太さで描きました。

02 : 頭のペン入れ1

作業しやすいところから進めてます
作業しやすいところから終わらせていきます。

今回は顔がペン入れできそうだったので顔からペンを入れちゃいます。
ペンのサイズは3.0にしました。
私は先に進める手順からやっていくタイプなので、手順は毎回変わります。

ペン設定の話がいらない方は「頭ペン入れ2」へ

03 : ペン&線ツールの設定

私のペン設定
私が普段使っているペン設定です。

ノイズがひどくて申し訳ないのですが、私の設定です。
あまりいじっていません。

ペンの設定
ペン入れする為にペンの設定をいじります。

各バーは、とても見難いですが、バーの右側にあるサイズの数字(ペンなら「3.0」)の右に とても小さな▲と▼のボタンがあり、このボタンで0.1単位で微調整することができます。

ブラシリスト

【ブラシリスト選択】
後述のブラシリスト管理で登録したリストが表示されます。
ここからブラシを選んで、下のサイズ・濃度他設定ををいじると、登録した設定自体が 変更されてしまいますのでご注意ください。
後述の「サイズリストウインドウ」でサイズと濃度は別に登録できるようになしました。

サイズ・濃度

【サイズ】
ペンのサイズの設定です。0.1単位で設定できます。
CTRLを押しながらドラッグすると1単位でバーが動きます。
SHIFTを押しながらクリックすると0.1ずつ値が増えます。
SHIFTを押しながら右クリックすると0.1ずつ値が減ります。

【濃度】
線の濃さの設定です。255が一番濃く出ます。
CTRLを押しながらドラッグすると10単位でバーが動きます。
SHIFTを押しながらクリックすると1ずつ値が増えます。
SHIFTを押しながら右クリックすると1ずつ値が減ります。

最小サイズ・最小濃度

【最小サイズ】
筆圧関知で一番小さいサイズをどのくらいにするかの設定です。
100にすると弱い力で描いても線のサイズは変わりません。
CTRLを押しながらドラッグすると10単位でバーが動きます。
SHIFTを押しながらクリックすると1ずつ値が増えます。
SHIFTを押しながら右クリックすると1ずつ値が減ります。

【最小濃度】
筆圧関知で一番小さい濃度をどのくらいにするかの設定です。
100にすると弱い力で描いても線の濃度が変わりません。
CTRLを押しながらドラッグすると10単位でバーが動きます。
SHIFTを押しながらクリックすると1ずつ値が増えます。
SHIFTを押しながら右クリックすると1ずつ値が減ります。

間隔・筆圧

【間隔】
ブラシの描画が適用される間隔の長さの設定。
数字を最大にすると線が点線みたいになります。
小さくすればその点の間隔が短くなってなめらかになります。
小さすぎると密度が濃くなって線も濃くなるかもです。
CTRLを押しながらドラッグすると10単位でバーが動きます。
SHIFTを押しながらクリックすると1ずつ値が増えます。
SHIFTを押しながら右クリックすると1ずつ値が減ります。

【筆圧】
ペンの柔らかさの設定です。
50を基準に、数字が大きくなるとやわらかく、小さくなると硬くなるようです。
大きいと小さい力で太く濃く描けますが、強弱がつけにくく、全体的に色が濃くなる印象です。
CTRLを押しながらドラッグすると10単位でバーが動きます。
SHIFTを押しながらクリックすると1ずつ値が増えます。
SHIFTを押しながら右クリックすると1ずつ値が減ります。

補正・適用

【補正】
線を引いた時にどのくらいキレイに補正してくれるかの設定です。
数字が小さいほど補正がかからないので手ぶれ等での線のゆがみがそのまま出ます。
大きいほど補正が強くかかり、綺麗でなめらかな線が描けます。
数字が大きいと処理も大きくなるのでPCによっては線が描画されるまで時間がかかるかもしれません。
個人的に補正は0〜5程度にして、きれいな曲線を引きたい時は曲線ツールを使っています。

【適用】
補正がどのくらいの強さで適用されるかの設定です。
自分のクセ等に合わせて調整してください。

ブラシ形状

【ブラシ形状】
後述のブラシ形状管理で登録してあるブラシ形状から選べます。

アンチエイリアス・重ね塗り・曲線

【アンチエイリアス】
線にアンチエイリアスをつけるかどうかの設定です。
チェックを入れると、線のまわりに半透明の部分ができ、自然な線になります。

【重ね塗り】
重ねて塗るかの設定です。
違いがあまりわからないのですが、チェック入れると体感で多少仕上がりが濃くなる気がします。

【曲線】
補正がかかるとき曲線でかけるか直線でかけるかの設定のようです。
違いがよくわからないのですが、チェックを入れると曲線が綺麗になると思います。

ブラシ画像
ブラシ画像の設定もできます。

「設定」→「ブラシ形状管理」を開いてみてください。

ブラシ画像設定
ブラシ画像設定画面。

各ブラシの設定をいじることができます。
画像ファイルからの読み込みも可能です。
ブラシ画像は100*100サイズで用意してください。

ブラシ設定登録
ペン設定の登録もできます。

「設定」→「ブラシリスト管理」を開いてみてください。

よく使うブラシは登録しておくと便利です。
登録したブラシは、ペンのサイズ設定の上に表示されるのでそこから選んで使うことが出来ます。
横スクロールバーが目立たなくついています。見あたらない場合はスクロールさせてみてください。

ここで登録したブラシは、コントロールウインドウで設定をいじると、登録内容も変わってしまいます。
次に説明する「サイズリストウインドウ」でサイズと濃度は別に登録する事が出来るので、 ブラシリストにはブラシ形状を設定して、サイズリストでよく使うサイズや濃度を設定して使い分けるのが 使いやすいと思います。

サイズリストウインドウ
よく使うサイズと濃度を登録できます。

「表示」→「サイズリストウインドウ」で開けます。

サイズリストウインドウ

ここによく使うサイズと濃度を登録しておく事が出来ます。
ブラシリストはコントロールウインドウで設定をいじると登録内容も変わってしまうので、 ブラシリストにサイズ・濃度以外のよく使うブラシ設定(ブラシ形状)を登録し、サイズと濃度は 常にサイズリストから選ぶようにするとやりやすいんじゃないかと思います。

線ツールの設定
曲線・直線ツールの設定もできます。

「設定」→「直線/ベジェ曲線設定」で設定ウインドウが出ます。

線をツールで引いた時、線の最初と最後を細く薄く自動でしてくれる設定です。
どのくらいの長さを細く薄くするかの設定が行えます。

線
実際に上記設定で線を引くとこんなかんじです。

キーを何も押さずに線を引いた時と、「ALT」キーを押しながら引いた時の2種類設定できます。
よく使うのを片方に設定しておくと便利です。
スプライン曲線のほうは設定できないようです。

長い髪の毛のペン入れ等に大活躍です。

04 : 頭のペン入れ2

頭ペン入れ中
頭ペン入れ中。

線が重なる部分はレイヤを別に作って描いています。

別レイヤ
上の画像で別レイヤになってるのはこの部分です。

頭完成
重なった部分を消したり線の修正をしたら、頭が出来上がりました。

05 : 体の下書き

体下書き
次は体を描いていきます。まずは裸(ラフ)を描きます。

裸を描いてそれに服を着せています。
AzDは1つのレイヤで1色しか使えないソフトです。

06 : レイヤの設定

レイヤ設定
レイヤの設定

AzDrawingは1レイヤで1色しか使えないソフトです。
レイヤの色を変えたいときは変えたいレイヤの上でダブルクリックしてみてください。

色を登録するパレットと、色を作れるRGBバー等があります。
線の色を変えると作業がしやすくなりますので、数色登録しておくと便利です。
AzDで読み込みなおすとまた黒色に戻ってしまいますが、AzPainterやNekoPaintで読み込むと色情報も残っています。
レイヤの色を変えると線も全て設定した色に変わります。
α値はそのままなので、気軽に色を変えて大丈夫です。(半透明の部分は半透明のまま色が変わります)

07 : 服の下書き&ペン入れ

体
体の処理

裸の線はそのまま、服で隠れないところの下書きにもなっています。

模様以外完成
服の模様以外が全部ペン入りました。

消してない部分は模様を加える時の目安になるのでまだ消していません。
胸の十字架部分だけ直線ツールを使いました。

08 : 服の模様

服の模様
他のパーツ同様、模様部分の下書きをします。

服の模様のペン入れ
模様のペン入れ中。ペンの大きさは2.0に下げました。

模様ペン入れ完了
模様部分のペン入れが終わりました。

このあと線を整えます。
余計なレイヤは混乱の元になるのでガンガン統合します。

09 : 線画完成

線画完成
描き忘れていたメガネも描いて線も整え終わり、線画作業は終了しました。

メガネレイヤはあとでいじりそうだったので残しておくことにしました。

線画全体図
線画の全体図です。原寸サイズが別窓表示されます。

http://etc.bake-neko.net/ * Et cetera * 2010.01.01 -